京都駅前つれづれ通信

ウオーキングを中心に、日々気付いたことを紹介します。ご意見をお聞かせください。

第25回加古川ツーデーマーチ第1日 水と緑、自然を歩く40キロ

2014年11月8日(土)37キロ 曇り
場所 兵庫県加古川市
コース 中央会場(加古川市役所前広場)~加古川市防災センター~水管橋~権現ダム~円照寺~安楽寺~志方八幡神社~観音寺(志方城址)~長楽寺~常楽寺(神吉城址)~ウエルネスパーク~升田会館~称名寺(加古川城跡)~中央会場

名物の味は売り切れ 日暮れて道遠し

 前年の西北コースは20キロに参加し、数々のおもてなしを受け楽しい一日を過ごした。ことしは40キロに挑むことにした。加古川市の中でも最北に位置する志方町を回る。2014年にNHK大河ドラマで「軍師官兵衛」の放映により、主人公・黒田官兵衛の妻・光姫の生まれ故郷として注目を浴びた土地でもあり、一度は訪ねたいと思ったからだ。

 京都から通いで参加するため、40キロに間に合うためにはJR京都発5時20分発の快速電車に乗る。それでも7時からの出発式は間に合わない。JR加古川駅から市役所まで10分少々歩いて、受付を済ませてゼッケンを装着し、スタートチェックを済ませた時には7時40分を回っていた。健脚自慢の参加者はほとんど出発済みで独自の歩行を強いられ、後述のようにこの出遅れが最後まで響いた。

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写真①=振る舞い第1号はことしもたこせん。
写真②=一杯100円のまちこんうどんに舌鼓を打つ。

 街並みを抜けて防災センターの角を鋭角に曲がり加古川河川敷に入る。青いアーチの連なる水管橋の手前が第1チェックポイント。ことしも隣り合う二つのテントでファミリーサポートセンターがたこせん、兵庫県自動車整備協会加古川支部がジュースなどの飲み物で迎えてくれた。

 橋を渡って間もなく20㌔コースとの分岐点。ここからは筆者にとって未知の領域だ。農村風景の中を歩いて権現ダムに着いた。市職員とボランティアの人が「まちこんうどん」を販売していた。一杯100円。天かすがたくさん入っているのが特徴だ。堰堤を渡ってダムの南側を四分の一周ほどしてから円照寺に向かう。前も後ろも人がいないといささか不安になってくる。

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写真①=円照寺では歴史ボランティアの皆さんが紙芝居の上演
写真②=「やさしく撞いてください」とあった円照寺の梵鐘

 志方町では戦国時代の史跡が次々登場する。円照寺の梵鐘は豊臣秀吉が中国平定の戦いで、山口県の上野八幡宮の鐘を陣鐘として使い、帰京の際にこの地に置いたと伝えられる。「500年使われた鐘なのでやさしく撞いてください」の張り紙があった。

 志方歴史ボランティアの会の皆さんが「城山物語」という紙芝居を上演していた。城山は播磨守護の赤松氏が城を築いた山で、その際、山頂にあった安楽寺はふもとに移されたという。

 展望が開けた高台の志方八幡神社で、ぜんざいの振る舞いがあった。社殿の休憩所に上がらせてもらって景色を楽しみながら舌鼓を打つ。続く観音寺は志方城址。城主を務めた光姫の兄・櫛橋左京進が織田方に攻められ自刃した地でもある。

 織田と毛利の抗争は一直線に決着したわけではない。官兵衛の説得で一旦は播磨を挙げて織田についた。だが別所長治が毛利方に転じたため織田勢は最西端の上月城を放棄するなど戦線縮小を余儀なくされた。「軍師官兵衛」では光姫(中谷美紀)が毛利についた兄の左京進(金子ノブアキ)の説得に行き失敗。官兵衛の父、黒田職隆(柴田恭兵)から叱責される場面があった。二大勢力に挟まれた小領主の過酷な運命を思う。

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写真①=紅葉が色づいていた安楽寺。
写真②=志方八幡神社ではぜんざいの振る舞い。

 長楽寺は「木造地蔵菩薩半跏像」が本尊。秀吉の播磨攻めの際、住職が抱いて身を隠し守ったと言われる。2011年の台風12号禍で本堂が流失し更地になっていた。再建のための募金を募っていた。そんな中でも「寺では今年柿がたくさんとれたましたから、皆さんに食べてもらおうと思いました」と、皿に切って勧めてくれた。甘かった。もう一切れ欲しいと思ったが、石段を降りた後で登り返す気力はなかった。

 西神吉小に入っていった。マップに「ばくだんコロッケ販売中」とあったので楽しみにしていたのだが、筆者が到着する10分前の2時過ぎに売り切れたらしい。やむなく20本ほど残っていたフランクフルトソーセージを150円で買って休んでいると、高校生風の一団が到着して、こちらも間もなく売り切れてしまった。

 ようやく20キロコースとの合流点・ウエルネスパークに到着。まちこん鍋をいただく。昨年に20キロ歩いているのでここからは土地勘があるが、残りまだ7.3キロある。

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写真①=観音寺では光姫の人生を紙芝居で上演していた
写真②=長楽寺の本堂は台風12号で全壊し更地になっていた。

  加古川市東神吉町の升田地区には、今年もユニークなかかしが並んだ。300世帯ほどあるが、かかしを作る人は2、3人に限られる。長く作ってきた女性が先年亡くなった。息子さんは「1年に10体ほど作っていたようです。でも鬼は手間がかかるのか、年2体程度でした」と話してくれた。今年は官兵衛と光姫夫婦も新登場。全部で126体あり普段は升田会館で保管するという。

 升田会館はぜんざいがすっかり名物になっているが、案の定売り切れていた。地区の役員が「甘汁を100円で売っています。いかがですか」と勧めてくれたが、そう言ってくれているうちになくなってしまった。

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写真①=長楽寺では「柿がたくさんとれたので」とウオーカーに振る舞ってくれた。
写真②=ウエルネスパークのまちこん鍋も残り少なくなっていた。

 加古川河川敷に出る。昨年は和太鼓演奏や凧揚げなど祭りでにぎわった場所だが、片づけも終わっている。コース後半はどこも宴の後のさびしさに満ち満ちている。

 本町のチェックポイントでは押印を受ける。この場所はまちづくりグループの焼きそば販売などにぎわったはずだが、すでに店じまいしている。唯一サツマイモスティックの店が店じまいの途中で「食べて行ってください。もう少しですよ」と試食を勧めてくれた。残り1.6キロだ。

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写真①=今年から新登場の官兵衛くんと光姫ちゃん。
写真②=鬼のかかしを作るには1体につき半年かけたという。

 午後4時を回ってだんだん暗くなってくる。「人にはどれだけの土地が必要か」とかいう題のトルストイの民話を思い出す。日の出から日の入りまでに歩いて囲った土地がすべて自分のものになるという話だった。主人公のロシア農民・パホームは、夕方近くなって大あわてで丘の上のスタート地点を目指す。最後の力を振り絞って登り切り、売り手の地主らに祝福されたところで息絶えた。埋葬された土地はわずかに体が入るだけの広さだった。

 パホームの契約を当てはめれば、志方町も神吉町も含め加古川市域のかなりの部分が筆者のものになるわけだから、一歩の積み重ねは馬鹿にならない。

 最後はJR加古川駅近くのメインロードを通り、市役所前広場にゴール。時刻は午後4時40分。あたりはすっかり暗い。にぎやかだったはずの模擬店通りも後片づけが終わりかけていた。早々に退散するしかない。駅に向かう途中、昨年泊まった加古川プラザホテルがあった。予約しとけばよかったなあ。

 翌日は20キロ歩くつもりだったが、すっかり疲れてしまって、京都から加古川までの2時間の道のりが億劫に感じられ、雨模様だったのを言い訳にして不参加を決め込んだ。尻切れトンボの幕切れになってしまった。
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  1. 2014/11/09(日) 11:14:54|
  2. ウオーキング
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