京都駅前つれづれ通信

ウオーキングを中心に、日々気付いたことを紹介します。ご意見をお聞かせください。

第37回日本スリーデーマーチ第3日 都幾川・千年谷公園ルート20キロコース

2014年11月3日(月・文化の日)22キロ 快晴
場所 埼玉県東松山市、比企郡鳩山町
コース 中央会場・松山第一小~唐子中央公園~岩殿観音正法寺~埼玉ピースミュージアム~東京電機大理工学部~千年谷公園~東武東上線高坂駅~かかしストリート~中央会場

完歩ならずも 感謝の3日間

 ウオーキング大会の出発場所で参加者に折鶴を手渡してくれることから、「鶴おじさん」として知られる西川恭一さんは埼玉県さいたま市在住。日本スリーデーマーチに訪れる外国人に手渡していたのが始まりだが、日本人のウオーカーにも人気を得て、今は欲しい人には国籍を問わず手渡している。地元だけに今回はご夫婦で折鶴を手渡していた。

 西川さんに影響されたかどうか知らないが、コース上で折り紙の手裏剣やかぶとを外国人に手渡しながら歩いていた児童を見かけた。大会は東松山市の一大イベントであり、一万人を超す参加がある。外国人も数多い。そのもてなしが文化として教育現場に根付いているのかもしれない。

IMG_0819_convert_20141103214457.jpg IMG_0833_convert_20141103214543.jpg
写真①=鶴おじさんこと西川恭一さんは、地元とあって夫婦で折鶴を配っていた
写真②=岩殿地区の由緒について説明するボランティアガイドさん

 唐子中央公園では地域のお祭りだろうか、多くの店が出て果物や飲み物を販売していた。近くに湯茶の接待もあった。中学生ボランティアらが打木村治の小説「天の園」をNHK朝ドラに採り上げてくれることを求める署名活動を行っていた。

 「天の園」は、明治後半から大正時代、打木が小学校時代を過ごした唐子村(現在の東松山市唐子)を舞台に描かれた全六部の長編小説で三大児童文学の一つと言われる。主人公は、小学校時代の作者がモデルの「河北保」。小学校6年間の成長の過程が学年ごとに1冊ずつ収められる。

 小説には、都幾川や農村の豊かな自然の中で、伸びやかに遊ぶ子どもたちや、その成長をやさしく見守る大人たちがたくさん登場し、地域の人々との交流を通してたくましく成長する様子が情緒豊かに描かれているという。地元のすぐれた文学は、児童らが郷土愛に目覚めるきっかけにもなるであろう。東松山市の児童の幸運を思う。

 筆者は三つのうち「路傍の石」「次郎物語」は読んだが「天の園」は知らなかった。近くに碑があったらしいが気づかず通り過ぎてしまった。

IMG_0836_convert_20141103214625.jpg IMG_0839_convert_20141103214704.jpg
写真①=古色蒼然とした正法寺の観音堂
写真②=ミュージアム入口付近にあった。松やにを燃料にする機械らしい

 坂東十番札所・岩殿観音正法寺の門前町に当たる岩殿集落に入っていくと、各民家の前に板張りで「堺屋」「海老屋」といった屋号が記されていた。寺で説明してくれたボランティアガイドの方によると、江戸時代になると荒川から都幾川や市野川を遡上して魚が運ばれ、岩殿の丁字屋という料亭が有名だった。民家の屋号は当時、観音詣での客相手の宿などを営んでいた名残らしい。

 正法寺は奈良時代の開山だが、鎌倉時代初期に源頼朝の命で比企能員が復興。後に徳川家康より寺領二十五石の朱印地を与えられたという。周囲12メートル、樹齢700年の大イチョウが見事だ。 

 30キロコースと分かれてほどなく埼玉ピースミュージアム(埼玉県平和資料館)に着く。畳と障子とちゃぶ台のある民家の一室が戦時中の生活として展示されていた。筆者の皮膚感覚では昭和30年代まではこのような家はざらだった。40年代の高度成長期に急速に消えていったような気がする。 2.26事件で死刑になった青年将校の遺書や大政翼賛会の資料もあった。

 エレベーターで展望塔を昇った。関東平野が一望できるとの触れ込みだったが、平野が広大すぎて富士山や東京スカイツリーは確認できなかった。

IMG_0843_convert_20141103214743.jpg IMG_0844_convert_20141103214831.jpg
写真①=東京電機大のバドミントンサークル「Raccoon」のみなさん
写真②=千年谷公園では民俗芸能祭が開かれていた

 東京電機大理工学部が鳩山祭という学園祭を開いていた。何か腹ごしらえをしたいと思い入ってみた。今川焼を一個50円で売っていたので2個購入し歩きながら食べる。「Raccoon」というバドミントンサークルが出していた店だった。

 東松山市民俗芸能祭が開かれている千年谷公園は、恒例の豚汁会場らしい。入口でチャリティーに協力すると黄色いプラスチックの札をくれる。それを調理場のテントに持参すると豚汁と引き換えてくれる。当初チャリティーに協力しなかったのにテント前で勧められて食べてしまった。後払いになったが代金として100円、募金箱に入れる。

 広い歩道に様々な芸術作品の飾られた道を通り、東武東上線高坂駅が近づいてきた。東松山駅から一つ池袋寄りだ。コースは駅をまたいで線路東側を通る。残りあと6キロ。1時間強かかる。ここでふと考えた。

 連休の最終日で帰りの新幹線は混雑が予想される。ゴールして中央会場から東松山駅まで歩くと2時間近くは確実に遅れる。時刻は午後零時半過ぎ。高坂駅から乗ってしまえば日のあるうちに京都に帰れる。そこで駅前で立ち番をしていたスタッフにお礼を言って、コースアウト。東武東上線急行、山手線、新幹線を乗り継ぎ逃げるように京都を目指した。帰着は午後4時15分。座席も確保できたし早帰りは成功だったと思う。

 完歩できればそのほうがもちろん良いが、問題は自分が満足できたかどうかだ。コース上や宿泊先では様々な人に励まされたり冷やかされたり、接点を持つことができた。有意義な三日間だった。次回はもう一泊する覚悟でフィナーレのイベントまでじっくり味わいたい気がしている。
スポンサーサイト
  1. 2014/11/03(月) 21:36:02|
  2. ウオーキング
  3. | コメント:0
<<第25回加古川ツーデーマーチ第1日 水と緑、自然を歩く40キロ | ホーム | 第37回日本スリーデーマーチ第2日 吉見百穴・森林公園ルート30キロコース>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

きょうつれづれ

Author:きょうつれづれ
京都駅前つれづれ通信へようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
時事 (2)
ウオーキング (97)
福祉 (1)
歴史 (2)
カフェ・レストラン (4)
書評 (1)
文学 (2)
医療 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR