京都駅前つれづれ通信

ウオーキングを中心に、日々気付いたことを紹介します。ご意見をお聞かせください。

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第26回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ2日目 良寛コース

2013年3月10日(日)曇り時々雨 20キロ
場所 岡山県倉敷市
コース 倉敷市役所~くらしき健康福祉プラザ~厄神社~連島西浦小学校~箆取神社~水玉ブリッジライン~円通寺公園~倉敷市役所玉島支所

ひな人形と地酒が歓迎

 黒雲に覆われた空の下、参加者が三々五々スタート地点の倉敷市役所に集まって来る。3月と思えぬ暑さと日差しに辟易した前日から一転、雨が降りだすのは時間の問題だった。折からの陽気に油断して薄着で来ているので、寒の戻りにはひとたまりもない。そんな不安の中で出発の時刻を迎えた。

 現在の倉敷市は旧倉敷市が南の児島市、西の玉島市と合併して成立した。JR山陽本線玉島駅には新幹線も通り、新倉敷駅と名を改められた。この日の20キロコースはその旧玉島市域を目指す片道コース。地元の瀬戸内海放送マスコットの「スパーキー」が送り出してくれた。

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写真①=出発式に登場した瀬戸内海放送のマスコット「スパーキー」
写真②=厄神社には早咲きのカワヅザクラが咲き誇っていた

 厄神社では早咲きの山桜が咲き誇っている中を階段を上る。郷土出身で明治時代の詩人薄田泣菫の「ああ大和にあらましかば」が書かれた文学碑がある。鋭角と鈍角のW字型で、案内板によると泣菫の若い時から晩年までの文学の変遷を象徴しているというが、若気の激しさから年を取って丸くなるのは一人泣菫だけではないと思うのだが。

 コースの弁当配布場所の連島西浦小学校では、カキを煮込んだ味噌汁の振る舞いに、ウオーカーの長い列ができていた。

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写真①=厄神社の本殿に手を合わせる
写真②=みそ汁の振る舞いと名産の試食に手が伸びる

 箆取神社は海の神様。祭神は大綿津見命、豊玉姫命、玉依姫命の三柱。古事記の記載では豊玉姫命が神武天皇の祖母、玉依姫命が母親だったと思う。神社は高台にあり、市街地を隔てて遠くの海岸線に工場の煙が見える。かつては海が眼下まで迫っていたのだろう。

 恐れていた通り雨が降り出した中を、高梁川に架かる水島大橋を渡る。別名は水玉ブリッジライン。水島と玉島の両地域を結ぶ意だろう。川風が強く横殴りの雨の中を約1キロ。玉島の町に入る。

 玉島で一番古いという玉島通町商店街を抜ける。ここも地方都市の例にもれず、廃業しシャッターが下りたままの店が目立つ。その中で道行くウオーカーにひなあられを配ってくれる商店の女性がいた。感謝。

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写真①=海の神様、箆取神社の本殿
写真②=江戸時代の商家「若屋」のひな人形

 古い街並みの中に、江戸時代中期の建築という「若屋」という店があり一般公開中。ひな人形も飾られ、道行くウオーカーが足を止めて見入っていた。

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写真①=円通寺の良寛和尚像の傍らを通り過ぎる
写真②=玉島のある民家は玄関にひな人形のセットを飾り、ウオーカーを迎えてくれた

 玉島港を見下ろす小高い丘を登ると、コースの目玉でもある円通寺。奈良時代の僧・行基の開山で本尊の聖観音も行基の作と伝わる。その後曹洞宗の名刹となり、良寛が22歳の時から十数年間修業した寺として有名だ。春には桜、ツツジが咲き乱れるというが、3月初旬では早すぎた。

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写真①=甘酒の振る舞いをしてくれた店では、手作りの醤油も売っていた
写真②=ゴール間近。菊池酒造で利き酒を楽しむ

 玉島の民家の一軒はおひなさまを玄関の見える位置に飾り、行き過ぎるウオーカーに「どうぞ見ていってください」と声をかけていた。民家を出るとすぐに甘酒の振る舞い。しょうゆなどの醸造も行う合資会社だという。株式会社、有限会社に先立つ会社形態で、一部社員は破たんなどの際に無限責任を負わされるのが特徴。日本経済史の講義では習ったが、歴史的遺物と思っていた。聞くと最近はネットの普及で小資本での企業の立ち上げが増えて、合資会社の形態も復活してきているらしい。

 倉敷の地酒「燦然」を扱う菊池酒造では試飲のサービスを行っていた。燦然、しぼりたて、にごり酒と飲み比べる。女性にも優しいフルーティーなお酒もある。お土産用の5合瓶をぶらさげて、沿道の係員に「いいものを持っていますね」と声をかけられながらゴールするのも、このコースならではの楽しみだ。 
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  1. 2013/03/22(金) 14:45:59|
  2. ウオーキング
  3. | コメント:0

第26回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ第1日40㌔ 瀬戸内海コース

2013年3月9日(土)40キロ 快晴
場所 岡山県倉敷市
コース 倉敷市役所~藤戸寺~熊野神社~稗田公園~野崎家住宅~瀬戸井大橋記念館~下津井公民館~鷲羽山ビジターセンター~JF岡山漁連フューチャー(ゴール)~(バス)~倉敷市役所

海上交易の栄華、借金電車の悲哀
 
3月第2週に毎年開かれる大会。年によっては寒さに震えることもあるが、今年は思いの外温かく、コートもジャンパーもいらない。40キロコースの出発は午前7時だが、ウオーカーはせっかちな人が多く、約1時間前から次々集まってくる。
 
 2年前の2011年は大会前日に東日本大震災が起きた。筆者はちょうど電車移動中。新大阪で新幹線が止まっていたが、九州方面はまもなく再開した。幸い関西ではかすかに体に感じる程度の揺れで、駅で足止めされている段階では、これほど大きな地震とは誰も知らなかった。津波で大惨事が起きていたのを知ったのは、倉敷に着いた夜のテレビだった。原発事故の放射能の恐ろしさや故郷を失う人々に思いをはせたのは、さらに数日後だった。この年、40キロコースは万一の津波に備え、25キロに短縮して実施された。倉敷に集うウオーカーも気もそぞろだったことを思い返す。それに引き替え今年は平和そのもの。寒さが緩んでウオーカーの表情もにこやかだ。

 倉敷ツーデーマーチは全国に八つある日本マーチングリーグ(JML)公式大会の一つで、マスターウオーカーなどの資格を求める人は必ず来るので参加者も多い。出発式では日本ウオーキング協会専務理事の堀野正勝さんが「全国を歩いて心の健康を見つけてください」とあいさつ。橋本岳(岡山4区・自民)と柚木道義(比例中国で復活当選・民主)の両衆院議員がハイタッチで送り出してくれた。

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 写真①=出発式であいさつする日本ウオーキング協会の堀野正勝氏
 写真②=源平古戦場に建つ藤戸寺。周辺は当時海だった

 数千人もが参加するので出発直後は混雑するが、表通りから外れた砂利道を菜の花を見ながら行く。川のほとりに達したあたりから歩きやすくなる。藤戸寺は40キロコースからはやや外れた階段の上にあるので立ち寄らない人も多いが、源平合戦の古戦場で謡曲「藤戸」の舞台にもなったところだ。

 「藤戸」の主人公、佐々木盛綱は合戦に先駆け、浦の漁師から馬で渡れる浅瀬を聞き出し、他言されないように漁師を刺殺する。謡曲では、先陣の手柄で児島の領主として赴任。そこへ漁師の母が「我が子を返せ」と責め立てる。盛綱は罪を詫び弔いをすると、憔悴した漁師の亡霊が海中から浮上し、供養を受けて成仏の身となったと告げる。

 この辺りは800年前には一面の海で、小さな島が点在したという。今は田園風景が広がる中を倉敷川がゆっくり流れる。藤戸寺は平家の本陣があった場所。一方の源氏の本陣はやはり丘の上にある宿泊施設「山陽ハイツ」のあたりという。至近距離を海に隔てられているわけだから、何とか浅瀬を探して馬で渡りたいという武者の気持ちは、当時の地形を想像すれば手に取るように分かる。

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 写真①=チェックポイントの熊野神社では地元・郷内中の生徒が横断幕で迎えてくれた。背後の三重塔は文政3(1820)年の再建
 写真②=製塩で財を成した野崎家住宅。部屋数がすごい

 南行き40キロコースの最初のチェックポイントは熊野神社。奈良時代に紀州熊野の役小角が伊豆に流され、その弟子の義学がご神体を奉じて瀬戸内海を漂流してこの地に鎮座したのが始まりという。和歌山県の熊野三山は「蟻の熊野詣で」と呼ばれるほどのにぎわいだったが、こちらも平安・鎌倉以降大いに栄えたという。明治の神仏分離令で熊野神社と五流尊瀧院に分かれ五流尊瀧院は修験道の本庁として全国に知られているという。

 地元の郷内中の生徒が、横断幕を張り、チェックポイントの押印係や、おにぎり販売など行っていた。後鳥羽上皇の供養塔がある。ご神体の祠が並ぶ。「時間がなければ中央の神様に代表してもらって、あいさつして行ってください」と案内の男性が話してくれた。

 コースは下津井電鉄の旧線路跡を行く。昔の稗田駅はプラットホームと駅名版が残り、一帯は稗田公園として整備されている。

 下津井電鉄は昔、倉敷市南郊の茶屋町から児島を経て下津井に達した。岡山駅から児島を通って四国に渡るJR瀬戸大橋線の開通で路線が重複するので廃止になったという。下津井半島は道路事情が悪かったので、南側の児島~下津井間はしばらく存続したが、道の開通もあって同じく廃止になった。慢性的な赤字路線で「シャッキン、シャッキン」と音を立てながら走っていると揶揄されていたという。だが電鉄の歴史を探ると、岡山駅か倉敷駅まで乗り換えなしでつなぎ、何とか路線を維持しようとした関係者の努力跡が偲ばれる。

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写真①=塩を煮詰めるのに使った溜石。重さは1個60キロ
写真②=児島のチェックポイントでは倉敷鷲羽高校生らが押印してくれた

 児島の町に入り野崎家旧宅を見学する。入場料500円だが、マーチ参加者は無料。塩を押さえる石は一個60キロもあるという。製塩業と新田開発で財を成した野崎武左衛門が江戸時代後期の天保から嘉永年間にかけて次々に築いていった。敷地面積は3000坪近いという。

 玄関から奥の庭までが一直線に見えるのだが、かなり遠い。聞いてみると間に9部屋あるという。縁側に向いた大広間にはひな壇が飾られていた。屋敷の裏手も公開している。台所では奉公人が立ったまま食事できるようになっていた。大きな屋敷を維持する苦労がしのばれた。塩饅頭と塩羊羹の試食があった。歩いて塩分を消耗した体にしみこむおいしさだった。

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写真①=むかし下津井回船問屋にあった北前船の模型
写真②=凹凸の激しい下津井半島を行く。ピンクの建物は下電ホテル

 児島はデニムとジーンズの産地になっている。もともとは学生服の産地だった。その前はこの地にある由加山に参拝する人を相手の真田紐を売っており、昔から繊維の産地ではあった。児島には目端の利く人がいたのだろう。讃岐の国の金毘羅詣での人に「由加山もセットで参るとさらにご利益がありますよ」と口八丁で呼びかけたのが始まり。その後は衣料品へ技術が引き継がれたのだろう。 

 倉敷鷲羽高校の生徒37人がボランティアで運営に協力しており、横断歩道の交通整理や、瀬戸大橋記念館のチェックポイントの押印など、ウオーカーのためにつくしてくれていた。瀬戸内海記念館のチェックポイントで、頼んでおいた弁当を受け取り一休み。残りあと15キロ。暑い程の天気で疲労は感じているが気を取り直して歩き出す。

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 写真①=鷲羽山山頂近くの東屋からは瀬戸大橋を垂直に望めた
 写真②=児島の40キロゴール地点。精根尽き果てたという表情の人もいた

 下津井半島を一周する途中の、南に開けた入り江が下津井港。江戸時代には北前船の寄港地として栄えた。その古民家の一つを修復して「むかし下津井回船問屋」という資料館になっている。中には北前船の模型や江戸時代の生活用具などが飾ってあった。浜沿いのコースから一筋内へはいるので、立ち寄るウオーカーは少なかったが、かつての繁栄を知る上では外せない施設だ。

 鷲羽山への登りは最後の難所。石段を登って行くのだが、行けども行けども階段が続く。曲がり角ではさらに続く階段に、参加者からはため息にも似た喚声が上がる。第2チェックポイントの鷲羽山ビジターセンターでは子供連れの団体が、「溶けてしまうともったいないから」と持ってきたアイスクリームを居合わせたウオーカーにふるまってくれていた。

 稜線をたどると東屋があり、そこから瀬戸海峡大橋が垂直に見える。この日は晴天ではあったが、黄砂と中国からの有毒物質PM2.5でかすんでいたのが残念だった。

 コースは下津井電鉄鷲羽山駅あとから、「風の道」として整備された線路跡をたどる。右手に児島競艇場が見えてくるとゴールはほど近い。
  1. 2013/03/11(月) 13:09:16|
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