京都駅前つれづれ通信

ウオーキングを中心に、日々気付いたことを紹介します。ご意見をお聞かせください。

らくらく運動教室体験記

2014年8月1日(金)午前9時半~10時半
京都市中京区・ウェルネスクラブオーク21地下スタジオ

貧乏揺すりは介護予防の切り札

 日本人の平均寿命(男79.55歳、女86.30歳=2010年)は世界一と言われるが、自立して主体的な生活を過ごせる健康寿命(男70.42歳、女73.62歳=同)との差を見れば、臨終までの約10年もの間、介護が必要になる実態が統計上分かる。2000(平成12)年の介護保険制度発足以来、家族介護から社会介護への道筋は一定整ったが、元気な老後を過ごす必要性は変わるものではない。

 京都市中京区・烏丸蛸薬師のスポーツ施設「ウェルネスクラブオーク21」が開いている「らくらく運動教室」は、そのような時代の要請に応えたものだ。おおむね65歳以上の人を対象に、適切な体の動かし方を継続して行ってもらうことで健康寿命を延ばすのが目的。2013年4月の開講から1年半近くになる。担当スタッフ5人はベテラン中心の布陣だ。

 同施設にはマシントレーニング用のジム、エアロビクスやヨガなどのレッスンを行う二つのスタジオ、自由に遊泳できるほか水泳教室やアクアビクスも行うプールがあり、会員になれば好みに応じて使うことができる。だが近年は加齢とともに以前と同じ運動ができなくなったことから、退会する高齢者が目立ってきたという。

 ところが退会すると多くの場合運動する習慣そのものを失う。筋肉は落ち、固くなり、要支援・要介護の度合が加速する。悪循環である。教室はそういう人への受け皿として始まった。きめ細かな指導ができるように定員6人に限定しスタッフ2人がトレーナーとして付く。1時間のプログラムは椅子に座って行う。普段着のままで気軽に楽しめるのが特徴の一つだ。

 プログラムは①準備運動(ストレッチ)② 筋力維持運動・姿勢悪化予防運動③バランストレーニング。具体的な運動内容と効果は、数例を挙げれば▽両手を重ねて額や後頭部の周囲を回転させると普段使わない肩周りの筋肉がほぐれてくる▽空気の入った円盤状のバランスディスクに座布団代わりに座り、お尻を前後左右に動かすことで骨盤や腰椎など腰回りがほぐれる▽直径20センチほどの柔らかなちびボールの上に足を乗せて前後に動かすだけで足首がほぐれてくる―などがある。

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写真①=ちびボールやバランスディスクなどの器具も使う
写真②=前屈などのストレッチで入念に筋肉を緩めていく

 お尻や太ももを小刻みに動かす、いわゆる貧乏揺すりもあった。一般的に、年を重ねると動作が緩慢になる。これは瞬発力を発揮する時に使う速筋が衰えるせいだ。そこで体幹を固定してバランスをとった状態での速筋トレーニングが貧乏揺すりなのだが言葉がいかにも貧乏くさい。トレーナーは「何か良い言い換えはないですかねえ」と問いかけていた。

 プログラムには、手足の指でグーチョキパーを順番に作る脳トレーニングなど遊びの要素もある。スタッフによると、この他にも顔の筋肉を鍛えることによる口腔ケアのメニューもあり咀嚼、嚥下といった食にかかわる部分を改善できる。運動それ自体の脳への刺激効果と合わせて、引きこもり防止やうつ状態の改善といった良い生活パターンにつながるという。

 運動が終わると大スクリーンの映像・音響によるリラクゼーションや濃いお茶をいただきながらの歓談の時間となる。筆者が参加した時は、トレーナーから睡眠や食事、飲酒など日頃の生活習慣についての質問と、「夏は水分を頻繁に摂ってください」「汗と一緒に塩分も失うので補充してくれるスポーツ飲料はお勧めです」などのアドバイスがあった。

 これまでの受講者からは、腕が上がるようになったり、歩行が改善したりといった喜びの声も聞かれたという。スタッフの一人は「正しい機能改善運動と筋力維持運動を続けることで健康寿命が長くなります。民間企業なのでお金はいただきますが、私たちは社会貢献の意識で行っています」と決意を語ってくれた。

 教室は平日の午前9時半から10時半と午後2時から3時の時間帯で、水曜午前を除いて週に九つある。2014年8月7日現在、多くの教室は定員に達していない。 費用は①教室受講者がメンバーとなる「はつらつ運動倶楽部」年会費3240円(税込・以下同)+②受講料=曜日・時間指定で月額(4回分)6912円(※)。1年間48回継続した場合総額86184円、1回当たり約1800円となる。希望時間に予約を入れて参加できるチケットもあり10回分21600円だが、割高な上、定員に達した教室には入れない。スタッフは曜日・時間指定を勧めている。
※このほか③事務手数料(カード発行、登録)が通常3240円必要だが、同日現在キャンペーン価格で0円になっている。

 高いか安いか見解が分かれるところだが、生活全般を良い方向に導く動機づけになるのなら、出費に見合う価値は十分得られる、との印象をもった。
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  1. 2014/08/07(木) 21:59:07|
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はつらつ健幸セミナー 疲労回復と傷害予防のためのツボ療法

6月15日(日)京都市中京区・ウェルネスクラブオーク21

老化遅らせ傷害を防ぐツボ刺激

  京都市中京区・烏丸蛸薬師にあるスポーツ施設「ウェルネスクラブオーク21」では月一回程度、東洋医学を活用して日々の健康に役立てる「知得!はつらつ健幸セミナー」を開いている。この日は9回目。脚部を中心としたツボの刺激による運動効果のアップや運動後の疲労回復、傷害予防をテーマにした。

 講師は明治国際医療大学(京都府南丹市日吉町=旧・明治鍼灸大学)鍼灸学部保健・老年鍼灸学講座の木村啓作助教。木村助教は前段として▽中高年層の運動の必要性▽適切な栄養摂取―について説明し、その後、ツボの位置の説明と、疲労回復と傷害予防のためのストレッチ実演を行った。申し込みのあった会員らと同施設スタッフ計約25人が参加した。

 日本では2010年には高齢者1人を2.6人が支える人口構成だが、このままいくと2060年には1人を1.2人が支えることになる。一人当たり医療費は2008(平成20)年に29万円だったのが、09年に30万円、10年に31万円と漸増しており14年の今ではさらに多額になっている。国全体では15年の39兆円が25年には53兆円になるという見通しが示されており、医療費の抑制が急務になっている。

 また平均寿命と健康寿命の差についても言及があった。WHOの2014年調査で日本人の平均寿命が84歳で加盟194国中1位(男80歳=5位、女87歳=1位)である半面、介護を必要とせず心身とも自立した状態でいられる健康寿命は男71歳、女78歳で、このことは平均して8年以上の介護が必要となっていることを意味する。これをできるだけ短縮することが国としても個々人としても課題だ。木村助教は「老化を自覚し、老化にブレーキを掛ける意欲が大切です」と心の持ち方について語った。

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 木村助教はそのためには運動に加え、腰、ひざ、足首への負担を軽くするため体重コントロールが必須であるとし、生活習慣病の予防や体力回復のためウオーキングや筋肉トレーニングを推奨した。また「運動後の一杯」についてビールのレギュラー缶(350ml)が140~170キロカロリーで3キロのジョギングに相当することを指摘。 「せっかく運動しても、カロリーの面では相殺されてしまいます」と警鐘を鳴らし、摂取カロリー量が消費量を上回らないよう促した。

 食事の面では江戸時代の思想家・貝原益軒の著作「養生訓」を引用。「大根は野菜の王様で、味噌で煮ると脾臓を助け、病を取り去り気の働きを促す。胃酸過多や胸やけにも効果がある」と話し、さらに▽胃腸を浄化する最高の食べ物は温かいお粥▽煮た根菜類は体力低下の回復に役立つ―とした。

 また豆腐や納豆には体を作る成分が多く含まれるので「大根と豆腐を味噌汁に入れたら完璧です」と語った。睡眠についても触れ、「免疫機能を回復させるので1日7~8時間とってください」と呼びかけた。

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 ここから木村助教はツボ(経穴)について説明。ツボとは①体の異常を知らせてくれる場所であり、弱ると硬かったり押すと痛かったりする反応点②刺激を与えることで痛みを止めたり気の流れや代謝を促す治療点―と二つの側面から定義した。全身に361のツボがある。さらにツボとツボの連絡線を経絡(けいらく)といい、ツボと経絡は駅と線路との関係に当たる。

 そのため木村助教ら鍼灸治療に携わる人は、腰など体の一点だけに不具合のある患者に対しても、必ず全身を診るようにしているという。

 この後、大腿部前面の血海(けっかい)、梁丘(りょうきゅう)、下腿部前面の足三里(あしさんり)、条口(じょうこう)、下腿部後面の承筋(しょうきん)、承山(しょうざん)について説明。木村助教が参加者の間を回って「ここです」とツボを押すと「あいたた」と悲鳴を上げる人もいた。

 また脳天の百会(ひゃくえ)と足の親指と人差し指の骨が交わる前にある太衝(たいしょう)を精神安定やリラックスのためのツボとして紹介した。

 木村助教は「ツボは健康に効果がありますが、一人では押しにくいこともあります。家族や仲間に押してもらって、絆やコミュニケーションづくりにも役立ててください」と結んだ。
  1. 2014/06/15(日) 13:23:08|
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