京都駅前つれづれ通信

ウオーキングを中心に、日々気付いたことを紹介します。ご意見をお聞かせください。

原発担当相に京都駅前で帰れコール

   “俘囚”のがれきを拒んだ一部の都人

平安時代中期の東北地方を舞台にした1993(平成5)年のNHK大河ドラマ「炎(ほむら)立つ」は、「前九年の役」から「後三年の役」にいたる流れを征服される側の蝦夷の視点から描いていたのが印象的だった。その中で盛んに「俘囚(ふしゅう)」というセリフが使われていた。征服され服属した蝦夷を言うそうだ。もちろん差別語である。

 話は現代に飛ぶ。東日本大震災のがれきの広域処理が問題になっている。新聞などによると、宮城県、岩手県とも年間処理量の10倍以上のがれきが未だに堆積し放置され、復興の足かせになっていると言う。そこで都道府県と市町村の協力を求め、全国の処理場で焼却を進めようというのが、今回の国の方針だ。地元民の理解を得ようと原発事故担当の細野豪志環境相が京都入りしたのが3月31日。事件はそこで起きた。

 4月1日付京都新聞によると、31日午後5時ごろ、環境相と山田啓二京都府知事が、JR京都駅前で街頭演説を行った。だが特設ステージを300人以上が取り囲み「帰れ」「放射能を拡散するな」などと大声で抗議し、怒号が飛び交った。駆けつけた野中広務・自民党元幹事長も「落ち着いて話を聞き、日本人らしく助け合おう」と呼びかけたが収まらず、細野氏は「聞く耳を持ってもらえないので、説明できない」と演説を打ち切り、予定していたビラ配布も中止。反対派にもみくちゃにされながら、会場を車で後にしたと言う。

石巻1 石巻2
   宮城県石巻市では道路脇にがれきが積まれていた=写真①
   津波で流された家の跡。がれきは重機で取り除かれていた=写真②(ともに2011年7月)

 何とも馬鹿なことをしたものだ。原発事故の現場となった福島県の瓦礫は県内処理される。宮城、岩手の瓦礫の放射能は自然界に存在する程度でしかないと、国は何度も説明している。それが信じられないと言うのなら、大臣をはじめ国の責任者にしっかり問いただすことこそ、責任ある対応ではないのか。相手の話を聞こうともせずに、根拠もなく「放射能を拡散するな」と叫ぶのはフーリガンとしか言いようがない。広域処理に反対意見を持つ人でも、心ある人は大臣の生の言葉を聴きたかったのではないか。このような行為には眉をひそめていることだろう。

 平安時代に、朝廷と摂関家による京都の政権が、今の岩手県や宮城県で住民を殺し、征服し、搾取した歴史があった。がれきの受け入れによって、千年前の因縁を少しでも消すことができれば、と願っている。今回の大臣への問答無用の振る舞いが京都の地で起きたことが残念でならない。
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  1. 2012/04/02(月) 06:43:33|
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復興債の償還期限について

           60年は長過ぎて無責任
 
東日本大震災の被災地立て直しのための復興債の償還期限について、与野党の話し合いが続いています。一時、建設国債と同じ60年でどうかとの案も出たそうですが長すぎると思いませんか。
 戦後60年を迎えたのは、ついこの間、2005年(平成17年)のことです。さらにさかのぼれば太平洋戦争の大敗北=1945年(昭和20年)=からわずか40年前の1905年(明治38年)に、日露戦争に辛勝した日本は世界の一等国入りを果たしました。そこから江戸時代までは40年もありません。つまり60年という歳月は東日本大震災も忘却のかなたに押しやってしまうほど長いものです。私たちの孫の世代にそんな借金を残すことが、道義的に許されるでしょうか。
 またその間に再び大地震がないと断言できるでしょうか。阪神大震災があったのは16年前の1995年(平成7年)1月17日でした。その後も2004年と2007年に新潟県で地震が起きています。早めに償還して次の災害に備えられるようにしないと、財政はますます破綻の度を強くするのではないでしょうか。
 本日の報道では15年という案が有力になっています。私は特定政党の支持者ではなく、政策ごとに是々非々で判断したいと思っていますが、いずれにしても、個人の家計も国の財政も、借金を慎み身の丈に合った暮らしをすることが大切ではないでしょうか。
  1. 2011/10/21(金) 17:54:46|
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